貴方の背中


しかし

何かが変かも


「あのね咲音理ちゃんヘルパーの伊藤さんがまだ来ないのよ」


困った顔で泣きそうな桃子婆ちゃん

ってまだ5時半だし…


ついに涙が溢れた桃子婆ちゃんは子供みたいに泣きじゃくる


「桃子さん入って
お茶煎れるから」


桃子婆ちゃんちょっとオカシイ


菓子パンを渡してコーヒーを煎れると

口いっぱいに頬張り食べる

「ヘルパーさんがねご飯を食べさせてくれないの」


泣きながらパンを口に詰め込む


やっぱりオカシイ


今日は平日


ずっと取れてない休みの代休


「桃子さんヘルパーさんは何時にくる?」

「10時…伊藤さん遅いね。ずっと待ってるのに…」


時計を見るとまだ6時にもなっていない


ヘルパーさんが来たら話し聞かなきゃ


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