Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
私の前には鮭茶漬け。
父とこういうお店でお茶漬けを食べるときは必ず鯛茶漬けなんだけど、……本当は生のお魚があまり得意じゃない。
でも春熙はわかってくれているから。
「すっごく楽しかったの!
料理とかね、なんだか分厚い生地のピザとか、食べたら衣ばっかりの海老フライとか!
あんな食べ物があるんだねー」
きっと、普通の宅配ピザに、弁当屋なんかに注文したオードブルだったんだと思う。
でもそれすら、私には酷く新鮮だったのだ。
「へー」
「それにね、初めて缶酎ハイ飲んだの!
グレープフルーツの!
けっこうおいしかったよ」
「ふーん」
大興奮の私と違い、春熙は無関心に返事をしている。
なんかそういうのはちょっと、淋しくなっちゃう。
「はるくん、聞いてる?」
「聞いてるよ」
父とこういうお店でお茶漬けを食べるときは必ず鯛茶漬けなんだけど、……本当は生のお魚があまり得意じゃない。
でも春熙はわかってくれているから。
「すっごく楽しかったの!
料理とかね、なんだか分厚い生地のピザとか、食べたら衣ばっかりの海老フライとか!
あんな食べ物があるんだねー」
きっと、普通の宅配ピザに、弁当屋なんかに注文したオードブルだったんだと思う。
でもそれすら、私には酷く新鮮だったのだ。
「へー」
「それにね、初めて缶酎ハイ飲んだの!
グレープフルーツの!
けっこうおいしかったよ」
「ふーん」
大興奮の私と違い、春熙は無関心に返事をしている。
なんかそういうのはちょっと、淋しくなっちゃう。
「はるくん、聞いてる?」
「聞いてるよ」