Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
お盆休みに入る前日、高鷹部長は春熙に内線で電話を入れた。
「今度の土日、部内の旅行だから愛乃を借りるぞ」
電話の向こうの春熙がなんと言っているかは聞こえない。
ただ、高鷹部長は少しだけ緊張しているように見えた。
「俺が責任を持って愛乃を守る。
絶対に愛乃へ危害が及ぶようなことにはさせん」
それを聞くと、心臓がきゅーっとまた、切なくなった。
この頃の私は変だ、高鷹部長がなにかするたびに、心臓がおかしくなる。
「何度も言うようだが、君はいつまでそうやって愛乃の自由を奪う気だ?」
静かに目を閉じ、高鷹部長ははぁっと短く息を吐いた。
いったい春熙は、なんと答えたのだろう。
「そこまで言うなら、君も参加したらどうだ?
こちらとしては大歓迎だが」
にやり、右頬だけを歪めて高鷹部長が笑う。
それですぐに、成功したんだろうなって直感した。
「ああ、では当日」
「今度の土日、部内の旅行だから愛乃を借りるぞ」
電話の向こうの春熙がなんと言っているかは聞こえない。
ただ、高鷹部長は少しだけ緊張しているように見えた。
「俺が責任を持って愛乃を守る。
絶対に愛乃へ危害が及ぶようなことにはさせん」
それを聞くと、心臓がきゅーっとまた、切なくなった。
この頃の私は変だ、高鷹部長がなにかするたびに、心臓がおかしくなる。
「何度も言うようだが、君はいつまでそうやって愛乃の自由を奪う気だ?」
静かに目を閉じ、高鷹部長ははぁっと短く息を吐いた。
いったい春熙は、なんと答えたのだろう。
「そこまで言うなら、君も参加したらどうだ?
こちらとしては大歓迎だが」
にやり、右頬だけを歪めて高鷹部長が笑う。
それですぐに、成功したんだろうなって直感した。
「ああ、では当日」