Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
「こら橋川、はしたない」
羽織っていたパーカーのフードを掴み、高鷹部長が橋川くんを引きずっていく。
「本当にいいのか」
「ええ、いつも愛乃がお世話になっているお礼です。
それにこちらでご準備されているものはずいぶん貧相……失礼」
わざとらしく咳払いをして言葉を濁した春熙を、高鷹部長が眼鏡の奥から眼光鋭く睨みつける。
早くも次のラウンドがはじまるのかとひやひやしたものの。
「じゃー、遠慮なくいただきまーす!
……すっげー、ロブスターに米沢牛のサーロイン!?
こっちはシャンパンまで入ってるー!」
橋川くんは嬉々としてクーラーボックスを開けているけど……グッジョブ、橋川くん、だ。
和やかにバーベキューは進んでいく……はずもなく。
「愛乃ちゃん、肉食べる?」
――ピクッ。
羽織っていたパーカーのフードを掴み、高鷹部長が橋川くんを引きずっていく。
「本当にいいのか」
「ええ、いつも愛乃がお世話になっているお礼です。
それにこちらでご準備されているものはずいぶん貧相……失礼」
わざとらしく咳払いをして言葉を濁した春熙を、高鷹部長が眼鏡の奥から眼光鋭く睨みつける。
早くも次のラウンドがはじまるのかとひやひやしたものの。
「じゃー、遠慮なくいただきまーす!
……すっげー、ロブスターに米沢牛のサーロイン!?
こっちはシャンパンまで入ってるー!」
橋川くんは嬉々としてクーラーボックスを開けているけど……グッジョブ、橋川くん、だ。
和やかにバーベキューは進んでいく……はずもなく。
「愛乃ちゃん、肉食べる?」
――ピクッ。