Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
「そうだね。
早くはるくんと夫婦になりたかったな」

嘘ばっかり。
でもきっとこれから、私は嘘しかつけなくなる。


春熙は私を家に送り届け、一度家に帰っていった。

「ただいまー」

「おかえり、愛乃!」

玄関から入った途端、待ちかまえていた父に抱きつかれた。
春熙の車のエンジン音を聞きつけて、急いで出てきたのだろう。

「ん?
春熙君は?」

私の背後に春熙がいないのを不審そうに、父がきょろきょろとあたりを見渡す。

「一度帰って着替えてくるそうです」

「そんなに気を遣わなくていいのにな。
私と春熙君の間なのに」

肩を抱いて促すので、一緒にリビングへと行く。
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