Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
和やかに食事は進んでいく。

「式はいつにするんだ?」

「早急に調整して、なるべく早くしようと思っています」

「それがいい。
またなにかあって延期になったらたまらんからな」

男ふたりは楽しそうに話していたが、私は曖昧な笑みを貼り付けて座っていたし、母は無表情に淡々と食事を続けていた。

いまの母の姿は未来の私の姿だ。
私も遅かれ早かれ、きっとああなるのだと思うとぞっとした。

「それで入籍はすぐにでもしようと思うんです。
今日は無理ですが、明日にでも」

「いくらなんでも早すぎやしないか。
なにか理由でもあるのか」

「ええ、まぁ……」

春熙は笑って、返事をごまかしてきた。

でも私も気になっていた、急に春熙が結婚を早めようとした理由。
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