Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
「……愛乃を」

「ん?」

「愛乃を愛しています。
何者にも代えがたいほどに。
もう二度と、愛乃を失うような苦しみは味わいたくない。
これではダメでしょうか」

まっすぐに春熙がおじさまを見つめる。
春熙にしては珍しく、反抗的な目。
その目に……おじさまはふっと薄く笑った。

「なにがあったか知らんが、まあいいだろう。
……愛乃ちゃんはいいのか」

父とは違い、おじさまは私に選択権を与えてくれた。
それでも私は、自分の好きな方を選べないけれど。

「はい、かまいません」

「久貴(ひさき)の許可は取ったんだろうな」

「はい、お義父さんは承知してくれました」

なら問題ないとおじさまは頷いた。
私の髪を撫でながら、ふと思いついたかのように呟く。
< 225 / 340 >

この作品をシェア

pagetop