Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
彼の袖を掴み、肩に額を付ける。
こんな不安な顔、見られたくない。

「……きっとうまくいく」

そっと高鷹部長の手が、震える私の肩を抱いてくれた。
小さく深呼吸して不安を吐き出し、高鷹部長の匂いを胸一杯に吸い込む。
ゆっくりと私の髪を撫でる彼を見上げると、彼もじっと、私を見ていた。

「……愛乃」

ゆっくりと高鷹部長の顔が近づいてきて、私も目を閉じる。
私の唇に触れた柔らかいそれは、二度、三度とまるで感触を楽しむかのように触れてきた。
たまらなくなってはぁと小さく息を吐くと、すぐにぬめったそれが侵入してくる。

初めて好きな人とする深いキス。

それは私を甘く溶かしていく。

「愛してる」

気がついたらソファーに押し倒されていた。
私の上から高鷹部長が見つめている。
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