Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
「俺も東藤みたいに呼んでほしい」

え、もしかして拗ねていますか?
征史さんってこう、けっこう……可愛いところ、あるんだ。

でもそれとこれとは問題が別で。
十一も年上の、しかもさっきまで上司だった人をあんなふうに呼べだなんて……。
けれど呼ばないと征史さんはこのまま、拗ねているだろうし。
ううっ。

「……ま、……まさくん」

「聞こえない」

嘘、聞こえていますよね?
だって口もと、緩んでいますよ?

「……まさくん」

「うん」

ぱーっと征史さんが顔を輝かせる。
面倒な人を好きになってしまったと思う反面、やっぱり可愛いなーなんて思うのは、やっぱり惚れた弱みですか?

シーツを代えてくるって征史さんが寝室に消えていき、その意味を思いだす。
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