Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
どくん、どくんと心臓が大きく鼓動する。
室内は空調が効いているのに、冷たい汗が背中を滑り落ちていく。

「警察がいったい、なんの用だろうな?」

征史さんは不思議そうだけれど、悪い予感しかしない。

――ピンポン。

「はい」

少ししてまた違うインターフォンの音が鳴り、征史さんが玄関を開けようと――。

「待って!」

少し空いた隙間へ強引に手が差し込まれ、外からドアが勢いよく開けられる。

「愛乃!」

靴も脱がずに足音荒く入ってきた男に、私は一瞬で凍りついた。

「警察です。
あなたが香芝愛乃さんを拉致監禁していると通報がありました。
署で事情をお聞かせいただけますか」
< 277 / 340 >

この作品をシェア

pagetop