Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
「先手を打ってこちらから、上層部の背任行為を明らかにした。
いままで確証は持てなかったんだが、愛乃のおかげで証拠まで見つけて突きつけられた。
ありがとう」
征史さんの役に立てたのは嬉しい。
でもそれは同時に、父や春熙たちを窮地に立たせることでもあって。
「上層部……東藤社長と香芝専務には辞職していただくことになった。
東藤本部長は降格。
彼も遠からず、辞めることになるだろう」
「……はい」
私の犯した罪は。
――あまりにも重かった。
「今回は未遂で終わったこともあって、社長と専務には自らの意思で辞職していただく形になる。
だから気にするな、……と言っても無理だよな」
そっと、征史さんに抱きしめられた。
甘いけどスパイシーな香りに包まれて、出そうになった涙を慌てて引っ込めた。
いままで確証は持てなかったんだが、愛乃のおかげで証拠まで見つけて突きつけられた。
ありがとう」
征史さんの役に立てたのは嬉しい。
でもそれは同時に、父や春熙たちを窮地に立たせることでもあって。
「上層部……東藤社長と香芝専務には辞職していただくことになった。
東藤本部長は降格。
彼も遠からず、辞めることになるだろう」
「……はい」
私の犯した罪は。
――あまりにも重かった。
「今回は未遂で終わったこともあって、社長と専務には自らの意思で辞職していただく形になる。
だから気にするな、……と言っても無理だよな」
そっと、征史さんに抱きしめられた。
甘いけどスパイシーな香りに包まれて、出そうになった涙を慌てて引っ込めた。