Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
「……香芝さん」
「はい」
きっと怒られるのだろうと、姿勢を正して顔を上げる。
――けれど。
「すみません、僕がいたらないばかりに嫌な思いをさせてしまいましたね。
まったく、あなたをひとりにして皆、席を外すなんて。
本当にすみません。
気分転換に外でお茶でもしてきてください」
私を怒るどころか、おどおどと怯えている杉原課長にがっかりした。
が、これはいつものことなのだ。
「いえ、仕事中にそのようなことできませんので。
おかまいなく」
にっこりと笑顔を作り、やんわりと杉原課長の申し出を断る。
「でも、僕が専務に怒られてしまいますので……」
だんだん、杉原課長の顔が泣きだしそうに歪んでいく。
父を持ち出してここまで怯えられると、もうそれ以上拒否できなくなる。
「はい」
きっと怒られるのだろうと、姿勢を正して顔を上げる。
――けれど。
「すみません、僕がいたらないばかりに嫌な思いをさせてしまいましたね。
まったく、あなたをひとりにして皆、席を外すなんて。
本当にすみません。
気分転換に外でお茶でもしてきてください」
私を怒るどころか、おどおどと怯えている杉原課長にがっかりした。
が、これはいつものことなのだ。
「いえ、仕事中にそのようなことできませんので。
おかまいなく」
にっこりと笑顔を作り、やんわりと杉原課長の申し出を断る。
「でも、僕が専務に怒られてしまいますので……」
だんだん、杉原課長の顔が泣きだしそうに歪んでいく。
父を持ち出してここまで怯えられると、もうそれ以上拒否できなくなる。