夜の世界に舞う


「私も。」


そう言うと自然と涙が溢れてきた。


それと同時に扉がノックされ黒服が奏を連れ出した。


代わりに入ってくるヘルプ

「どーも〜って、どうしたの?大丈夫?泣いてるじゃん。」


そりゃビックリするよね。


「あはは、大丈夫!!ごめんね。」

「俺、奏の親友の琢磨よろしくね。」

「親友って言い切れるの凄いね。」

「そう?まあ、中学からずっと一緒に過ごしてるからね。今も一緒に住んでるし。」

「ホストがルームシェアって珍しいね。」

「そうかな?愛ちゃんも元気そうだね。」

「まあ、ね。てか、奏に本名聞いたの?」

「ううん。俺高校も奏と一緒だからさ、愛ちゃんの事も知ってるよ。奏が少し前に愛ちゃんに会いに行ってるのも。今日来るのも。」


思い出せない。

たしかに高校時代桜ちゃんの周りには沢山の友達がいてた、でもそのうちの1人も知らない。


それより、、
どうして今日は来ること知ってるの?
< 85 / 89 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop