夜の世界に舞う
「最後って?」
首を横に振る。
「なら、このこと桜成に言うよ?」
振り絞る声しでない…
「な…ん、で?」
「俺さあ、桜成の親友って言ったじゃん。常に桜成の味方なわけ。だから、あいつが気になるようなことは伝えるよ?」
「桜ちゃんが今更私の事気になることないよ。」
「ないならなぜ、あの着物着たと思う?お前に見せたいが為に着たんじゃないの?」
涙が止まらない。
自分でもそうだったらいいなって思ってた。
でも認めて違った時が辛いから認めたくなかった。