『One more Love♡』
「しっ,慎さん?!」
「ココちゃんが,直ぐに他の誰かを好きになれないのは,分かってるつもりよ?でもね?伝えたかったの…しかも,昨日の今日で…って思うかも知れない…」
「そっ,そんな事…っ」
慎さんは,あたしの唇に人差し指を当てる。
「聞いて?」
あたしは『コクン』っと頷く。
「昨夜も言ったけど,ワタシは,お付き合いする女性に条件があるわ。」
「「璃桜(くん)の事を一番に考えてくれる人」ですよね」
慎さんは,〝そうよ〟っと言いながら話を続ける。
「昨日1日で,ココちゃんが璃桜の事を一番に考えてくれてる事が分かったわ。もちろん,今朝の話でも,璃桜の事を考えてくれてるのが伝わって来た。今までワタシの回りに居た女性は,璃桜の事は可愛いとは言ってくれるけど,一番には考えてはくれなかった…ワタシのメイクの技術とサロンのオーナーってところだけを見て媚びて来た…けど,ココちゃんは違った。」
慎さんは,あたしの頬に手を添える。
「これからココちゃんは,傷付いた心が癒されたら,新しい恋をすると思うの。今は,〝恋なんてしない…〟って気持ちが強いかもしれないわ?でも,ココちゃんがこの人となら一緒に居ても大丈夫。って思える様な好きな人が出来る前に,ワタシの心に芽生えた気持ちを伝えておきたかったの」
「慎さん…」
「覚えておいて?ワタシは,璃桜の事を一番に考えて動いてくれるココちゃんが好きよ。無理矢理付き合おうとは思わないわ。ココちゃんの気持ちが大切だから。」
「……人を好きになるのに,時間とか出会ってからの年数は関係ないと,あたしは思います。今はまだ…気持ちに整理が着いてないのが現実だから…返事は待って貰えませんか?」
あたしは,いっぱいいっぱいになった今の気持ちを整理しながら慎さんに伝えると,慎さんは,〝もちろんよ〟っと言った後,あたしの頬に触れていた手を離して,使った道具類を片付け出した。
「ココた~ん」
「璃桜くん?」
片手にズボンを持ちながらあたしの事を呼んで,
あたしは,璃桜くんに目線を合わせる為に膝をつく。
「おズボンの向き…前後ろが分からない感じ?」
あたしは,璃桜くんからズボンを受け取って履かせていると,玄関の方から,〝じゃぁ行ってくるわね~〟っと声が聞こて来る。
「あ…璃桜くん,パパがお仕事に行っちゃうわ」
「パパ…」
あたしは璃桜くんを抱っこして玄関まで急いで行く。
「慎さん」「パパぁ~」
ドアの方を向いてた慎さんがあたしと璃桜くんの方を振り向く。
「ココちゃん,璃桜。見送りに来てくれたの?」
「はい。気を付けて行ってきて下さいね」
「ありがとう。ココちゃんも,璃桜の事お願いね。何かあったら,遠慮なく電話してくれていいから。ちゃんと繋がる様にしとくから」
「ありがとうございます」
「じゃぁ,行ってます」
「「いってらっしゃ(ちゃ)い」」
あたしは,微笑んで,璃桜くんは仕事に向かう慎さんに向かって手を振って見送ったのだった。
「パパ,仕事行っちゃったね」
「うん…」
少し寂しそうな顔を璃桜くんはしていたが,あたしは明るく,璃桜くんに言った。
「さっ。あたし達も出掛ける準備してお出掛けしようね」
「うん♪」
あたしは璃桜くんを抱っこしたままリビングに戻ると,
抱っこしてた璃桜くんを下に下ろして,ソファに置いていたカバンの中身を確認する。
「…忘れ物はないね。よし!!
璃桜く~ん,お出掛けするよ~」
「あーい」
璃桜くんは,廊下を『トテトテ』っと走って玄関まで行き靴を1人で履く。
「あ。璃桜くんお靴反対だよ」
「はんたい?」
「そそ」
あたしは,先に靴を履くと,しゃがみ込んで,〝こうだよ〟っと向きを揃えてあげると,再び璃桜くんは,1人で靴を履いた。
「ココちゃんが,直ぐに他の誰かを好きになれないのは,分かってるつもりよ?でもね?伝えたかったの…しかも,昨日の今日で…って思うかも知れない…」
「そっ,そんな事…っ」
慎さんは,あたしの唇に人差し指を当てる。
「聞いて?」
あたしは『コクン』っと頷く。
「昨夜も言ったけど,ワタシは,お付き合いする女性に条件があるわ。」
「「璃桜(くん)の事を一番に考えてくれる人」ですよね」
慎さんは,〝そうよ〟っと言いながら話を続ける。
「昨日1日で,ココちゃんが璃桜の事を一番に考えてくれてる事が分かったわ。もちろん,今朝の話でも,璃桜の事を考えてくれてるのが伝わって来た。今までワタシの回りに居た女性は,璃桜の事は可愛いとは言ってくれるけど,一番には考えてはくれなかった…ワタシのメイクの技術とサロンのオーナーってところだけを見て媚びて来た…けど,ココちゃんは違った。」
慎さんは,あたしの頬に手を添える。
「これからココちゃんは,傷付いた心が癒されたら,新しい恋をすると思うの。今は,〝恋なんてしない…〟って気持ちが強いかもしれないわ?でも,ココちゃんがこの人となら一緒に居ても大丈夫。って思える様な好きな人が出来る前に,ワタシの心に芽生えた気持ちを伝えておきたかったの」
「慎さん…」
「覚えておいて?ワタシは,璃桜の事を一番に考えて動いてくれるココちゃんが好きよ。無理矢理付き合おうとは思わないわ。ココちゃんの気持ちが大切だから。」
「……人を好きになるのに,時間とか出会ってからの年数は関係ないと,あたしは思います。今はまだ…気持ちに整理が着いてないのが現実だから…返事は待って貰えませんか?」
あたしは,いっぱいいっぱいになった今の気持ちを整理しながら慎さんに伝えると,慎さんは,〝もちろんよ〟っと言った後,あたしの頬に触れていた手を離して,使った道具類を片付け出した。
「ココた~ん」
「璃桜くん?」
片手にズボンを持ちながらあたしの事を呼んで,
あたしは,璃桜くんに目線を合わせる為に膝をつく。
「おズボンの向き…前後ろが分からない感じ?」
あたしは,璃桜くんからズボンを受け取って履かせていると,玄関の方から,〝じゃぁ行ってくるわね~〟っと声が聞こて来る。
「あ…璃桜くん,パパがお仕事に行っちゃうわ」
「パパ…」
あたしは璃桜くんを抱っこして玄関まで急いで行く。
「慎さん」「パパぁ~」
ドアの方を向いてた慎さんがあたしと璃桜くんの方を振り向く。
「ココちゃん,璃桜。見送りに来てくれたの?」
「はい。気を付けて行ってきて下さいね」
「ありがとう。ココちゃんも,璃桜の事お願いね。何かあったら,遠慮なく電話してくれていいから。ちゃんと繋がる様にしとくから」
「ありがとうございます」
「じゃぁ,行ってます」
「「いってらっしゃ(ちゃ)い」」
あたしは,微笑んで,璃桜くんは仕事に向かう慎さんに向かって手を振って見送ったのだった。
「パパ,仕事行っちゃったね」
「うん…」
少し寂しそうな顔を璃桜くんはしていたが,あたしは明るく,璃桜くんに言った。
「さっ。あたし達も出掛ける準備してお出掛けしようね」
「うん♪」
あたしは璃桜くんを抱っこしたままリビングに戻ると,
抱っこしてた璃桜くんを下に下ろして,ソファに置いていたカバンの中身を確認する。
「…忘れ物はないね。よし!!
璃桜く~ん,お出掛けするよ~」
「あーい」
璃桜くんは,廊下を『トテトテ』っと走って玄関まで行き靴を1人で履く。
「あ。璃桜くんお靴反対だよ」
「はんたい?」
「そそ」
あたしは,先に靴を履くと,しゃがみ込んで,〝こうだよ〟っと向きを揃えてあげると,再び璃桜くんは,1人で靴を履いた。