『One more Love♡』
「ココたん,おでんわおわった?」
「ゴメンね,終わったよ」
あたしは,璃桜くんに目線を合わせてしゃがむと,甘える様にいきなり抱き着いてきた。
「ど,どうしたの?」
「どうもちない…」
あたしは,そのまま璃桜くんを抱っこをした時,
「すまん,五十嵐待たせたな」
編集会社の入口に背を向けてたあたしは,璃桜くんを抱っこしたまま振り向く。
「お疲れ様です。編集長」
「………」
「編集長?」
あたしは,無言で驚いた顔をしてる編集長に首を傾げる。
「編集長?」
「……あ…すまん…一瞬フリーズした…」
「へっ?」
「ぃゃ…だって…まさか五十嵐が子持ちとは…」
あたしは璃桜くんと目線を合わせると,璃桜くんはあたしの頬に微笑みながら頬擦りをして来る。
「この子の事も含めて,話したい事があるんです」
「そ,そうか」
編集長は,璃桜くんに目線を合わせて
「お名前は?」
「………」
「…ん?」
「あ…編集長,この子は…」
「………う」
「…えっ?」
「…ボク,みかちま りおうでしゅ」
あたしは一瞬目を見開いたが,抱っこしてる璃桜くんに,
〝よく出来ました〟っと抱っこした璃桜くんの頭を撫でる。
「みかちま?…みかちま…ま,まさか…」
編集長は,あたしの顔を見て来たので,あたしは『コクン』っと頷いた。
「編集長の察しの通り,この子は美容サロン« SAKULA*❀٭»桜華縞 慎さんの1人息子さんです」
「なっ!!五十嵐…お前,桜華縞さんと知り合いなのか?!」
「は,はい…知り合い…って言うかその…」
「どうした?違うのか?」
「……いっちょにしゅんでゆの~」
「りっ璃桜くんっ!!」
璃桜くんは,あたしの首に両腕を回して抱きつき『ニコッ』っとしている。
「いっ…一緒に住んでるってどういう事だ?!」
編集長は,声を荒げる。
「…っ!!」
璃桜くんは,編集長の荒げた声に驚き,あたしに強く抱き着いてくる…。
「大丈夫,大丈夫だよ…このお兄さんは,怖くないからね」
あたしは,璃桜くんの背中を『ポンポン』っと叩いて安心させる。
「あ…す,すまん…」
「いえ…この子…璃桜くんは,人見知りが酷いそうなんです。人の感情に敏感と言えばいいんでしょうか…」
あたしが少し言いにくそうにしていると,編集長は,璃桜くんに目線を合わせて,
「はじめまして,璃桜くん。いが…このお姉さんの仕事仲間の十時 雨音(トトキ アマネ)って言うんだ。よろしくな」
璃桜くんは,編集長の顔を『ジィー』っと見る。編集長もそんな璃桜くんから目線を逸らさずに居ると,あたしの首に回してた腕を解き,編集長の方へと腕を恐る恐る伸ばす。
「お!」
編集長は,璃桜くんのその行動に答える様に両手を広げて抱っこをする。
「あまねくん」
「おお。よろしくな,璃桜くん」
「うん」
璃桜くんは,最初こそ編集長の事を怖がってる風だったが,これまた珍しく懐いてしまった。
「五十嵐,ここで話すのも何だから,ミーティングルームに行こう」
編集長は,璃桜くんを片手で抱っこをし直すと,空いた手でどこかに電話を掛けながら,編集会社の建物の中へと入って行く。
あたしは,その後ろから慌てて追い掛けて建物の中へと入って行ったのだ。
「ゴメンね,終わったよ」
あたしは,璃桜くんに目線を合わせてしゃがむと,甘える様にいきなり抱き着いてきた。
「ど,どうしたの?」
「どうもちない…」
あたしは,そのまま璃桜くんを抱っこをした時,
「すまん,五十嵐待たせたな」
編集会社の入口に背を向けてたあたしは,璃桜くんを抱っこしたまま振り向く。
「お疲れ様です。編集長」
「………」
「編集長?」
あたしは,無言で驚いた顔をしてる編集長に首を傾げる。
「編集長?」
「……あ…すまん…一瞬フリーズした…」
「へっ?」
「ぃゃ…だって…まさか五十嵐が子持ちとは…」
あたしは璃桜くんと目線を合わせると,璃桜くんはあたしの頬に微笑みながら頬擦りをして来る。
「この子の事も含めて,話したい事があるんです」
「そ,そうか」
編集長は,璃桜くんに目線を合わせて
「お名前は?」
「………」
「…ん?」
「あ…編集長,この子は…」
「………う」
「…えっ?」
「…ボク,みかちま りおうでしゅ」
あたしは一瞬目を見開いたが,抱っこしてる璃桜くんに,
〝よく出来ました〟っと抱っこした璃桜くんの頭を撫でる。
「みかちま?…みかちま…ま,まさか…」
編集長は,あたしの顔を見て来たので,あたしは『コクン』っと頷いた。
「編集長の察しの通り,この子は美容サロン« SAKULA*❀٭»桜華縞 慎さんの1人息子さんです」
「なっ!!五十嵐…お前,桜華縞さんと知り合いなのか?!」
「は,はい…知り合い…って言うかその…」
「どうした?違うのか?」
「……いっちょにしゅんでゆの~」
「りっ璃桜くんっ!!」
璃桜くんは,あたしの首に両腕を回して抱きつき『ニコッ』っとしている。
「いっ…一緒に住んでるってどういう事だ?!」
編集長は,声を荒げる。
「…っ!!」
璃桜くんは,編集長の荒げた声に驚き,あたしに強く抱き着いてくる…。
「大丈夫,大丈夫だよ…このお兄さんは,怖くないからね」
あたしは,璃桜くんの背中を『ポンポン』っと叩いて安心させる。
「あ…す,すまん…」
「いえ…この子…璃桜くんは,人見知りが酷いそうなんです。人の感情に敏感と言えばいいんでしょうか…」
あたしが少し言いにくそうにしていると,編集長は,璃桜くんに目線を合わせて,
「はじめまして,璃桜くん。いが…このお姉さんの仕事仲間の十時 雨音(トトキ アマネ)って言うんだ。よろしくな」
璃桜くんは,編集長の顔を『ジィー』っと見る。編集長もそんな璃桜くんから目線を逸らさずに居ると,あたしの首に回してた腕を解き,編集長の方へと腕を恐る恐る伸ばす。
「お!」
編集長は,璃桜くんのその行動に答える様に両手を広げて抱っこをする。
「あまねくん」
「おお。よろしくな,璃桜くん」
「うん」
璃桜くんは,最初こそ編集長の事を怖がってる風だったが,これまた珍しく懐いてしまった。
「五十嵐,ここで話すのも何だから,ミーティングルームに行こう」
編集長は,璃桜くんを片手で抱っこをし直すと,空いた手でどこかに電話を掛けながら,編集会社の建物の中へと入って行く。
あたしは,その後ろから慌てて追い掛けて建物の中へと入って行ったのだ。