【最愛婚シリーズ】俺に堕ちろ~俺様社長の極甘な溺愛包囲網
色々な心配をよそに、待ち合わせの時間がきた。
ぐるぐると悩みながら指定された駅の時計台の前に行くと、すでに皆川くんが店の前で待っていた。
わたしが到着したのに気がついたのか、それまでスマートフォンをいじっていたのをやめて、軽く手をあげる。
わたし、遅れた?
腕時計を確認すると待ち合わせの十九時まで、まだ十分ほどある。
それなのに彼はすでに待ち合わせ場所でわたしを待っていた。
「お待たせしました」
「あ? 別に。ちょっと早く着いただけだから。ほら、早くいこう」
【よし丘】という看板の店の引き戸をガラガラと開けて、さっさと中に入っていく。
皆川くんは店主に軽く会釈して、カウンターの奥まったところに座ったので、わたしもそれにならって隣に座った。
高そうなお店。
カウンターの中には調理白衣をきた大柄な男性が仕込みをしている。
いかにも料理人といった感じで、仕込みをしていた。
シンプルな作りだが、清潔でカウンターは天然の木材を使用しているのか木の良い香りがしている。
カウンターから見える場所には花が生けられているがきっとあの器もいいものだろう。
そして目の前の和紙に書いてあるお品書きに値段がひとつも書いていないのだ。
ぐるぐると悩みながら指定された駅の時計台の前に行くと、すでに皆川くんが店の前で待っていた。
わたしが到着したのに気がついたのか、それまでスマートフォンをいじっていたのをやめて、軽く手をあげる。
わたし、遅れた?
腕時計を確認すると待ち合わせの十九時まで、まだ十分ほどある。
それなのに彼はすでに待ち合わせ場所でわたしを待っていた。
「お待たせしました」
「あ? 別に。ちょっと早く着いただけだから。ほら、早くいこう」
【よし丘】という看板の店の引き戸をガラガラと開けて、さっさと中に入っていく。
皆川くんは店主に軽く会釈して、カウンターの奥まったところに座ったので、わたしもそれにならって隣に座った。
高そうなお店。
カウンターの中には調理白衣をきた大柄な男性が仕込みをしている。
いかにも料理人といった感じで、仕込みをしていた。
シンプルな作りだが、清潔でカウンターは天然の木材を使用しているのか木の良い香りがしている。
カウンターから見える場所には花が生けられているがきっとあの器もいいものだろう。
そして目の前の和紙に書いてあるお品書きに値段がひとつも書いていないのだ。