【最愛婚シリーズ】俺に堕ちろ~俺様社長の極甘な溺愛包囲網
「だけど誤解しないでほしい。俺にとって仕事に関しては私情をはさむつもりはない。
ひよりが適任だと思ったから、そうしただけ。
まぁ一緒にいられる時間ができたってところを考えれば、一石二鳥ってところだな」
「何言って――」
「じゃあ、よろしくお願いしますね。赤城さん」
駿也はわたしの顔数センチのところまで、グイッと間合いを詰めた。
「……っ」
驚いて目を見開くわたしを見て、ニヤリと口角を上げるとサッと離れて歩き出した。
「ちょっと!」
声を上げたわたしは、周りの視線にハッとしてそれ以上は何もできずに、去っていく駿也の背中を見ていた。
それを知っているかのように、彼は前を向いたまま手を挙げるとひらひらと振っている。
それを見てわたしはぐっと拳をにぎった。