【最愛婚シリーズ】俺に堕ちろ~俺様社長の極甘な溺愛包囲網
それなのに、どうして駿也の名前を知っているの?

「駿也がどうかした?」

なんだか嫌な予感がして、問いただす。

《いや、今日事務所に変な男が尋ねてきて、お前とそいつがつき合っているって》

変な男……それを聞いて、昼間の男性の顔が浮かぶ。きっと同じ人物だ。

「お兄ちゃん、それでどうしたの」

《名前を知らなかったから、知らないって答えた。でも妹に確認しろって。なぁひより、お前変な男とつき合っているんじゃないだろうな?》

背中に冷や汗が伝う。

どうして兄の元にあの男が尋ねたのだろう。

「うん。大丈夫、同じ会社のひとだから」

《そうか、戸締まりしっかりするんだぞ》

「うん、わかった」

通話を終えた後、何だか得体のしれないことが起っているような気がして、身震いした。

とにかく、駿也と話をしなくてはいけない。

わたしは自宅には帰らずに、駿也のマンションへと向かった。
< 63 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop