獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
十数年は平和が続いたが、国外追放となったファラオが暗殺を企て、セメフトは刺殺された。
その話が王家の谷のネフティス女王の墓の副葬品のパピルスに記されていたらしい。
「セメフト?」
そう確認すると、鷹臣君はキラリと目を光らせた。
「俺はそう睨んでる」
わ〜、なんか凄いことになってきた。
今鳥肌が立ってるよ。
セメフト女王のカプノスの壺が鷹臣君の手の中にある。
伝説の女王が実在した証拠じゃないの!
我が儘言ってエジプトまでついてきたけど、今彼と同じ時間を共有できるのが嬉しい。
「触ってみる?」
鷹臣君がとんでもないことを口にする。
え?
こんな貴重なものをただの学生の私が触っていいの?
私は恐る恐る鷹臣君が持っている壺に手を伸ばす。
ブルブルと手が震えた。
なんとか壺の蓋に触れる。
精巧な作り。
これが、大昔に作られたかと思うと、感慨もひとしおだ。
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