獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
「どこに向かっている?」
運転席にいる男に声をかけたら、「もう着きますよ」と告げられた。
目の前には大きなメガヨットが停泊している。
全長は百メートル程で十階建て。
プールや庭園、ヘリポートもついていてとても贅沢な船だ。
「ひょっとしてこれファイサルさんのクルーザー?」
鈴音がメガヨットを見て目を丸くする。
「見るのは初めてだけど、多分そうなんだろうね。クルーザーというよりは、豪華客船だね」
苦笑いしながら答えると、車を降りてファイサルの部下の案内でその船に乗船する。
「うわ~、なんかビルを横にしたみたい。大きいし、眺めも凄いね。こんな大きな船、初めて乗ったよ」
鈴音の無邪気な発言に思わず噴き出してしまった。
「興奮しすぎ。頼むからはしゃいで川に落ちないでよ」
「そんなヘマしないよ」
彼女は自信たっぷりに言うが、俺は疑いの眼差しを向けた。
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