獣な彼の目覚める独占欲～エリート准教授に熱い夜を教えられました～

「悟がね……私と鷹臣君が恋人になったの知ってるっぽいんだよね。鷹臣君と早く結婚しろなんて……」
「ああ。悟には鈴音と付き合ってるって俺が話しておいたんだ。俺が鈴音こと好きだって気づかせてくれたのが悟だから」
「そんな話初めて聞いたよ」
でも、悟……鷹臣君に鼻を噛まれた時に『覚悟した方がいいぞ』とか意味深なこと言ってたっけ。
それって鷹臣君の気持ちを知ってたからなんだ。
「自分の気持ちに気づいてからは、ダメな男を演じて鈴音の気を引こうとしたわけ。部屋を散らかしたままにしておくのに、結構苦労したよ」
鷹臣君の告白を聞いても驚かなかった。
エジプトでの彼は毎朝私よりも早く起きているし、洋服だってキチンと畳んでいる。
彼の周囲が汚いってことはなかった。
「おかしいと思ったんだ。昔は自分でテキパキとなんでもやってたしね。これからは私が朝起こしに行く必要ないね」