獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
「他にも背中にホクロがある。知ってた?」
鷹臣君はその非の打ち所のない顔を近づけ、妖艶に微笑んだ。
彼の瞳に捕らえられ、思考が止まる。
「し、知らない」
ドッ、ドッ、ドッと心臓が大きく脈を打った。
次に彼はなにをするの……か。
「もう鈴音より俺の方が鈴音の身体のこと知ってるよ。このままベッドに行って抱き合いたいな」
そう囁いて、鷹臣は私の耳朶を甘噛みする。
「ギャッ」と声を上げるが、彼の頭が降りてきて首筋にキスをされた。
甘い誘惑。
彼の手が私のズボンに伸びてきたと思ったら、脱がされて、下着姿になった私。
「鷹臣君!慰労会行かなきゃ」
そのままベッドに運ばれそうになって慌てて止める。
「あーあ、誘惑失敗。鈴音は意外と理性的だね」
彼は至極残念そうな顔で言った。
「だって、鷹臣君いなかったら、誰か呼びにくるよ」
私の言い訳に彼はいたずらっぽく笑う。
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