獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
「本当に誰か呼びに来るか試してみようか?」
私をからかって、楽しんでいるのだ。
「鷹臣君」
じっとりと彼を見る。
「はいはい、わかったよ。但し、鈴音がキスしてくれないと行かない」
急に駄々っ子になった彼の発言に動揺した。
「ちょっ、なにその条件……」
私からなんてまだ恥ずかしい。
「ほら、早く」
彼は目を閉じて催促する。
……目を閉じてるなら、まあいっか。
チュッと軽くキスをしたのだが、私の王子さまはお気に召さなかったらしい。
パチっと目を開けて「それじゃあ、落第」と意地悪く告げる。
「キスはこうするんだよ」
ガシッと頭を捕まれ、彼は私に深く口づける。
そのとろけるようなキスになにも考えられなくなった。
身体の力が抜けて、床にくずおれそうになる私を彼が支える。
「慰労会が終わったら、続きをやろうね」
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