獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
鷹臣君の部屋の本棚の本を読んでいると彼が帰ってきて、一緒にご飯を食べて、勉強を見てもらう。
そんな毎日がずっと続くと思っていたのに……。
『でも……鷹臣君はいないじゃない!』
泣きじゃくる私の身体を抱き寄せ、彼は『ごめんね、鈴音』って謝った。
精神的な支えを失う恐怖に襲われ、黒い渦に呑み込まれる。
それから急に場面が変わって、彼も私も大人になってて鷹臣君が私をギュッと抱き寄せて囁いた。
『近いうちに俺のお嫁さんにするから覚悟して』
私が彼のお嫁さん?
あのNASAの金髪女性じゃなくて?
そんな疑問をいだいてパッと目が覚めた。
夢……?
どうりでおかしいと思った。
なんか鷹臣君づくしだったなあ。
そう言えば、彼がイギリス行く時、わんわん泣いて困らせたっけ……って、このバスローブに包まれた胸板は誰の?
サーッと顔から血の気が引いていく。
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