獣な彼の目覚める独占欲～エリート准教授に熱い夜を教えられました～

痛いところをつかれてぐうの音も出ない。
このままだとお説教されそうだ。
逃げなきゃ。
「私……シャワー浴びてくる。だから……手離して」
弱々しい声でお願いすれば、鷹臣君は私にキスをした。
クチュッと水音がしたかと思ったら、彼は枕に片肘をついてニヤニヤする。
「その顔、情事の後みたいだ」
「たーかーおーみー君！」
声を上げて怒るが、彼は妖艶に微笑んだ。
「鈴音、早くシャワー浴びに行かないと、今日一日ベッドで過ごすことになるよ」
その不穏な声の響きにゾクッとする。
慌てて鷹臣君から逃げて、バスルームに逃げ込んだ。
なんでこんなに朝から疲れてるの？
ゼーハー息を吐きながら洗面所の鏡を見る。
頬は高潮しているし、唇は腫れ上がってるし……鷹臣君の言うように、彼に抱かれた後みたいになっている。
本当に……抱かれてないよね？