獣な彼の目覚める独占欲～エリート准教授に熱い夜を教えられました～

ワゴンが運ばれて、テーブルの上に料理が並べられた。
フレンチトースト、スクランブルエッグにサラダ。飲み物は紅茶にグレープフルーツジュース。
それを見て温かい気持ちになった。
昔から私が病気の時は、鷹臣君はなぜかグレープフルーツジュースを飲ませる。
オレンジジュースだとかえって気分が悪くなって小さい頃何度も吐いたかららしい。
席いついて食べ始めるが、お互いにバスローブ姿というのが慣れない。
この親密な感じはなんだろう。
そんなことを思いながらフレンチトーストを口に運ぶ。
「あっ、このフレンチトースト美味しい。やっぱりホテルのは違うな。レシピほしい」
私のコメントに鷹臣君は柔らかな笑みを浮かべた。
「まあ、美味しいけど、鈴音の作った方のが俺は好きだよ。毎日食べても飽きない」
褒められてハニカミながら礼を言う。
「……ありがと」
「明日の朝作ってよ」