夢原夫婦のヒミツ
「愛実……」

驚いたと思う。ずっと親友だと思っていた佐介からの告白は。だけど、ちゃんと佐介の気持ちと向き合ってほしい。

「もちろん私は蘭がどんな答えを出したとしても、今までと変わらずふたりに接するからね。きっとそれを佐介も望んでいると思うから」

幼い頃から続いている私たち三人の関係が崩れることを、佐介は一番気にしていると思う。
それもあってなかなか蘭に告白できなかったと思うから。

すると蘭はテーブルの上に置かれたプレゼントを見つめた。

「あのね、私……本当に佐介から告白されて頭の中が真っ白になっちゃったの」

「……うん、そうだよね」

相槌を打つと蘭はプレゼントをそっと手に取った。

「なんて言ったらいいのかわからなくて、テンパっちゃって。そんな私を見て佐介は、無理して笑ったの。『返事は急がなくていい、ちゃんと考えてほしいんだ』って言いながら。……きっと私がそうなるのが怖くて、ずっと想いを告げられずにいたんだよね」

プレゼントを持つ手の力を強めると、蘭は真っ直ぐ私を見つめた。
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