夢原夫婦のヒミツ
三人でしばし振り続ける雨の様子を眺めていると、まだ休み時間が終わっていないというのに先生が教室に入ってきた。
そこで告げられたのは、「授業は中止となり、すみやかに下校するように」だった。
蘭、佐介と途中で別れて家路へ急ぐ。道の至る所で水たまりができていた。
傘を差しても意味がなくびしょ濡れだ。
私の家は、両親と祖父母の五人家族。代々農家で雨のこの日はみんな家にいた。
濡れた身体を温めるために早めに入浴を済ませて、家族みんなでニュース番組を見ながら、蘭や佐介とメッセージのやり取りをしていた。
「ねぇ、蘭の家はこれから避難するって言うんだけど、うちは大丈夫なの?」
心配になり聞くと、おじいちゃんが笑って言う。
「愛実は心配性だな。なーに、これくらいの雨では大丈夫だ」
「それにほら、テレビでもいってるじゃない。夕方には上がるって」
続けておばあちゃんも楽観的に言うと、お母さんも続く。
「蘭ちゃんの家はこの辺でも一番山間にあるからね。夕方になっても雨が上がらなかったら考えましょう」
そこで告げられたのは、「授業は中止となり、すみやかに下校するように」だった。
蘭、佐介と途中で別れて家路へ急ぐ。道の至る所で水たまりができていた。
傘を差しても意味がなくびしょ濡れだ。
私の家は、両親と祖父母の五人家族。代々農家で雨のこの日はみんな家にいた。
濡れた身体を温めるために早めに入浴を済ませて、家族みんなでニュース番組を見ながら、蘭や佐介とメッセージのやり取りをしていた。
「ねぇ、蘭の家はこれから避難するって言うんだけど、うちは大丈夫なの?」
心配になり聞くと、おじいちゃんが笑って言う。
「愛実は心配性だな。なーに、これくらいの雨では大丈夫だ」
「それにほら、テレビでもいってるじゃない。夕方には上がるって」
続けておばあちゃんも楽観的に言うと、お母さんも続く。
「蘭ちゃんの家はこの辺でも一番山間にあるからね。夕方になっても雨が上がらなかったら考えましょう」