夢原夫婦のヒミツ
『愛実ちゃん、こんばんは。合格おめでとう』
「えっ……大和さん!?」
思いがけない人物からのメッセージに、ついスマホを耳から離してしまい、慌ててもう一度耳に当てた。
『どうしても直接声で伝えたくて、伝言を残させてもらいました。……それと、こちらこそ愛実ちゃんさえよければ、これからも手紙のやり取りを続けてくれたら嬉しいです。楽しい大学生活の話を聞けるのを、楽しみにしています。……おやすみ』
「……っ」
最後に囁かれた『おやすみ』に胸がギューッと締め付けられた。
「大和さん、おやすみは反則じゃないでしょうか……!」
そのまま仰向けでベッドに横たわった。そしてスマホを胸の前でギュッと握りしめた。
よかった、大和さんとの繋がりが途絶えなくて。これからも文通を続けてくれるってことは、少なくとも彼に嫌われてはいないってことだよね?
今はまだそれだけで充分。……これからが勝負だよね。
まずは勉強を頑張らないと。
それから私は大学の入学式を迎え、早速大学生活がはじまった。
「えっ……大和さん!?」
思いがけない人物からのメッセージに、ついスマホを耳から離してしまい、慌ててもう一度耳に当てた。
『どうしても直接声で伝えたくて、伝言を残させてもらいました。……それと、こちらこそ愛実ちゃんさえよければ、これからも手紙のやり取りを続けてくれたら嬉しいです。楽しい大学生活の話を聞けるのを、楽しみにしています。……おやすみ』
「……っ」
最後に囁かれた『おやすみ』に胸がギューッと締め付けられた。
「大和さん、おやすみは反則じゃないでしょうか……!」
そのまま仰向けでベッドに横たわった。そしてスマホを胸の前でギュッと握りしめた。
よかった、大和さんとの繋がりが途絶えなくて。これからも文通を続けてくれるってことは、少なくとも彼に嫌われてはいないってことだよね?
今はまだそれだけで充分。……これからが勝負だよね。
まずは勉強を頑張らないと。
それから私は大学の入学式を迎え、早速大学生活がはじまった。