mirage of story
 
 
 
 
 
 
 
 
 
カイムの手が、スッと前に伸びる。 


そしてその手を、握る温かい手。






「────カイム.....」



仲間に自分の名を呼ばれて、カイムの差し出した手に力が入る。






「無事でよかった、シエラ」




触れ合う手を前に、涙を流しこちらを見ている仲間の名を呼んで

そして、自然と笑みが零れた。






 
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