mirage of story
 
 
 


 
もちろんシエラにはそんな覚えはない。



だいたい何でこの指輪を持っているだけで、人殺し扱いされなければならないのか?

シエラにはよく分からなかった。








「.....その指輪は、持ち主の魔族の魔力の源。
その魔族の命とも言える物なんだよ」




意味を理解出来ずに、黙り込むシエラ。

そのシエラの様子を見ていたライルは静かに言った。





「その指輪がどんなものか.....今から、全部話してやるよ」




ライルは静かに目を伏せる。

辺りはパチパチという炎が弾ける音だけが響き渡る。




そんな炎迫るこの村の中、ライルはシエラの知らない指輪の事実を語り始めた。





 
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