あおいぽりばけつ
春の朝はとても冷える。冬程の寒さでは無いにしろまだまだ、布団が恋しいものだ。
アラームがけたたましく鳴り響く。のそりと起き上がり洗面所に向い、温水の蛇口を捻った。
ちろちろと流れ出す水に指を差し入れて、まだ温かくならない、と溜息。
起き抜けの尿意には少し無関心。寒いトイレに籠るのが嫌だと感じるからだ。
でも我慢しきれる訳がなく、出しっぱなしの蛇口を横目にトイレへと駆け込んだ。
女は面倒だと、この時期は特に思う。顔を洗い化粧をして髪をセットする。
温水で顔を洗ったって、直ぐに冷たい化粧水だったりを肌につけて、冷気で冷え切ったファンデーションを肌に塗りたくる。それが済んだら髪のセット。それだって、コテが首に当たれば熱すぎる。
何よりも、そういった工程が、兎に角億劫なのだ。
その為に、睡眠時間を削りに削って、だ。
寒い朝だからだろうか。心に毒が蔓延して不満が止まらない。
洗面所でやる事を済ませた私は、自室へ戻り鏡台の前に腰掛けた。
隅に飾ってある、高柳さんに貰った赤い薔薇は母がドライフラワーにしてくれた。
楽しんで来てくれと言われた旅行が、もう目の前。後数時間で高柳さんが迎えに来る。下地を顔に伸ばして自分の顔を見て苦笑した。
「ブッサイクな顔」
自分自身に毒づいて、服の中を見た。
少しよれて私の胸にフィットするブラが、気持ちを表しているのだろう。
アラームがけたたましく鳴り響く。のそりと起き上がり洗面所に向い、温水の蛇口を捻った。
ちろちろと流れ出す水に指を差し入れて、まだ温かくならない、と溜息。
起き抜けの尿意には少し無関心。寒いトイレに籠るのが嫌だと感じるからだ。
でも我慢しきれる訳がなく、出しっぱなしの蛇口を横目にトイレへと駆け込んだ。
女は面倒だと、この時期は特に思う。顔を洗い化粧をして髪をセットする。
温水で顔を洗ったって、直ぐに冷たい化粧水だったりを肌につけて、冷気で冷え切ったファンデーションを肌に塗りたくる。それが済んだら髪のセット。それだって、コテが首に当たれば熱すぎる。
何よりも、そういった工程が、兎に角億劫なのだ。
その為に、睡眠時間を削りに削って、だ。
寒い朝だからだろうか。心に毒が蔓延して不満が止まらない。
洗面所でやる事を済ませた私は、自室へ戻り鏡台の前に腰掛けた。
隅に飾ってある、高柳さんに貰った赤い薔薇は母がドライフラワーにしてくれた。
楽しんで来てくれと言われた旅行が、もう目の前。後数時間で高柳さんが迎えに来る。下地を顔に伸ばして自分の顔を見て苦笑した。
「ブッサイクな顔」
自分自身に毒づいて、服の中を見た。
少しよれて私の胸にフィットするブラが、気持ちを表しているのだろう。