社内溺甘コンプレックス ~俺様社長に拾われました~

「いや、それがいいそうだ。とにかく、先方の意向だから」

 社長は元の厳しい表情に戻り、いくつか指示を出すと「行ってくる」と軽くフロアに声を掛けて出ていった。

 玄関の方へ消えていく姿を見つめながら、小さくため息をついた。

 会社での社長は、今まで以上に厳しい。

 ……嘘みたいだ。

 家での彼は、それこそ、別人のようなのだから。




< 269 / 383 >

この作品をシェア

pagetop