いちごキャンディ×ブラックチョコレート
「帰ります」


ここに居ると汐理さんに八つ当たりしてしまうかもしれない。

顔はぐしゃぐしゃだけど、もう帰るしかない。


「ま、待って」


引き止める声がする。

でもここで引き止めてもらっては困る。


「引き留めないでください!」


自分でもびっくりするくらい大きな声が出る。

急いで自分の荷物を持って玄関に向かおうとすると、後ろから強引に抱きしめられた。

そこで私の行動は制限され、まるで鎖で繋がれたように動けなくなってしまった。

なんで私を放っておいてくれないの?

こんな、なんのメリットもない私に対して、優しくしてくれるのはなぜ?

進藤先輩のことで泣いている私が惨めだから?

だから仕方なく慰めてくれたの?

もう訳が分からなかった。
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