いちごキャンディ×ブラックチョコレート
会議室に移動する前に自席に資料を取りに行く。
「このお菓子、どうしたんですか?」
私の机の横にある大量のお菓子に目が入ったようで質問をしてきた。
そりゃやっぱり大量にあるし、なんだろうって気になるよね。
「このお菓子は汐……槇さんからの貰い物で」
私が汐理さんの名前を出すと彼女は少し驚いた様子だった。
「槇さんって開発1部の槇汐理さんですか?」
「あ、はい」
「槇さんが。そうですか」
「……意外ですか?」
「意外です。槇さんって愛想はそこまで良くないので誰かにお菓子をあげているってのが想像出来なくて……ですね」
そうなんだ。
私にはブラックチョコレートをあげたりしていたし、目は少し怖いけど話せばなんてことない。
でも汐理さんと話すまでは仁科さんと同じことを思っていた。
「汐……槇さんは優しいですよ。気が利きますし」
「なんだか印象が変わります」
「あ……資料取ったので会議室に移動しますか」
「はい。よろしくお願いします」
つい、汐理さんと言いそうになるのを抑える。
名前呼びが知られるときっと関係性を聞いてくるよね。
危ない危ない。
「このお菓子、どうしたんですか?」
私の机の横にある大量のお菓子に目が入ったようで質問をしてきた。
そりゃやっぱり大量にあるし、なんだろうって気になるよね。
「このお菓子は汐……槇さんからの貰い物で」
私が汐理さんの名前を出すと彼女は少し驚いた様子だった。
「槇さんって開発1部の槇汐理さんですか?」
「あ、はい」
「槇さんが。そうですか」
「……意外ですか?」
「意外です。槇さんって愛想はそこまで良くないので誰かにお菓子をあげているってのが想像出来なくて……ですね」
そうなんだ。
私にはブラックチョコレートをあげたりしていたし、目は少し怖いけど話せばなんてことない。
でも汐理さんと話すまでは仁科さんと同じことを思っていた。
「汐……槇さんは優しいですよ。気が利きますし」
「なんだか印象が変わります」
「あ……資料取ったので会議室に移動しますか」
「はい。よろしくお願いします」
つい、汐理さんと言いそうになるのを抑える。
名前呼びが知られるときっと関係性を聞いてくるよね。
危ない危ない。