いちごキャンディ×ブラックチョコレート
「俺、は……」


うつむき加減で話をしていた汐理さんだが、やがて何か覚悟を決めたかのように勢いよく顔を上げた。

その行動に内心びっくりしていると、彼は私をじっと見ながらこういった。


「俺は依知子がす、き……で」

「……………え」


あまりにも予想外のことで何も言葉が出なくなった。
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