いちごキャンディ×ブラックチョコレート
さすがエリート様と言うべきか。

そのスマートさはどこから生まれるんだろう。

じーっと槇さんを見る。

顔は良いから女の人とはお付き合いとかあったよね？その時に学んだ術なのかな？

それとも仕事できる人だし、上の人との食事で培ったもの？

なんだろう？と頭を悩ませていると、目の前の槇さんが頬をかきながらスっと目を横にむける。


「あの……さ。そんなに見られると困るんだけど」

「え。あ！！す、すみません、つい」

「別にいいけど。なんかあった？」


逸らした目を再びこちらにむける。

その表情は少しだけ照れているようにも見えなく無い。


「あまりにもスマートに私の分まで注文したので、どこで学んだ術なのか考えてました」


嘘をつく理由はないので本当のことを言う。


「スマート？術？」

「はい。とてもスマートでした」


私の言ったこと理解していないようだったので私はしっかりと答えた。


「あ、その。無意識……だったかも」

「……」

無意識であれをやったというのか。

それはそれですごいと言うか。

モテそうだなと思った。

だから私は興味本位で聞いてみることにした。
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