いちごキャンディ×ブラックチョコレート
「楢本さんもきっとご存知のはず。慎さんは名前で呼ばれるのを嫌っていることを」
「それは知ってます」
入社の時の挨拶で「慎と呼んでください」とすごい圧をかけていたから覚えている。
「名前で呼ばれるのが嫌いなのにどうして楢本さんには呼ばせているんですか?」
「それは……」
「それは楢本さんが好きだからですよ!」
今思えばそうなんだろうけど。
「……なんだかすごく生き生きしてますね」
「えへへ。他人の恋愛に敏感でして」
仕事の時はキリッとしていて理解も早く、優秀でできる人なのだが、恋愛の話になるとこうも人が変わるとは。
職場でこういった話をする人はいなかったので逆に新鮮だった。
「あ、20分経ってますね。さすがにそろそろ戻らないと」
「え?」
チラリと自分の腕時計で時間を確認すると休憩に入って20分経とうとしていた。
「それは知ってます」
入社の時の挨拶で「慎と呼んでください」とすごい圧をかけていたから覚えている。
「名前で呼ばれるのが嫌いなのにどうして楢本さんには呼ばせているんですか?」
「それは……」
「それは楢本さんが好きだからですよ!」
今思えばそうなんだろうけど。
「……なんだかすごく生き生きしてますね」
「えへへ。他人の恋愛に敏感でして」
仕事の時はキリッとしていて理解も早く、優秀でできる人なのだが、恋愛の話になるとこうも人が変わるとは。
職場でこういった話をする人はいなかったので逆に新鮮だった。
「あ、20分経ってますね。さすがにそろそろ戻らないと」
「え?」
チラリと自分の腕時計で時間を確認すると休憩に入って20分経とうとしていた。