いちごキャンディ×ブラックチョコレート
「いいよ。女の子ひとりだと危ないからね。それじゃ気をつけて」


そう言うと私に背を向けて駅とは反対方向に歩き出した。

何か言わなきゃ。

そう、お礼を!


「今日はありがとうございました!!ま、槇さんもお疲れ様です!!」


思わず声が大きくなり、恥ずかしくて顔を隠す。

指と指の間からそっと槇さんの様子を伺うと笑っていた。

キラキラとした表情で笑っていたのだった。
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