いちごキャンディ×ブラックチョコレート
「ま、き……さん」
そこにいる人物を確かめるように声を出す。
すると小さかった私の声に気づいたのか、黒い物体が起き上がり、だんだんと私に近づいてきた。
触れられる距離まで来るとそれが槇さんだということが確認できた。
「起きた?」
たった3文字の言葉なのに、その優しい言葉が体の中にしみ込んできた。
「はい」
「まだ寝ているといいよ。今、午前3時だから」
私の様子を伺いながらゆっくりと頭をなでる。
その優しい手つきに心が軽くなるようだった。
「槇さんは……」
「俺のことは気にしなくていい」
「でも私がベットを使っているから床で寝て……」
「楢本を床で寝かせるわけにいかないし、ましてや一緒に寝るなんて論外だろ?」
床で寝たら体が痛くなるだろうに。
それに槇さんはいつも忙しそうで、残業ばっかりしてこういう時じゃないとゆっくりと休めないはず。
なのに私がベットを占領していていいの?
ただ泣いているだけの私が。
そこにいる人物を確かめるように声を出す。
すると小さかった私の声に気づいたのか、黒い物体が起き上がり、だんだんと私に近づいてきた。
触れられる距離まで来るとそれが槇さんだということが確認できた。
「起きた?」
たった3文字の言葉なのに、その優しい言葉が体の中にしみ込んできた。
「はい」
「まだ寝ているといいよ。今、午前3時だから」
私の様子を伺いながらゆっくりと頭をなでる。
その優しい手つきに心が軽くなるようだった。
「槇さんは……」
「俺のことは気にしなくていい」
「でも私がベットを使っているから床で寝て……」
「楢本を床で寝かせるわけにいかないし、ましてや一緒に寝るなんて論外だろ?」
床で寝たら体が痛くなるだろうに。
それに槇さんはいつも忙しそうで、残業ばっかりしてこういう時じゃないとゆっくりと休めないはず。
なのに私がベットを占領していていいの?
ただ泣いているだけの私が。