いちごキャンディ×ブラックチョコレート
「OKじゃない。楢本が使って」

「嫌です」

「嫌じゃない!」

「槇さんの家なので槇さんが使ってください!」

「その家主がいいって言ってる!」


どちらも譲らない。

お互い頑固というか、1度決めたことを引き下げようとはしなかった。

そしてやはり男の人には力で叶うわけもなく。

槇さんはベットから這い出て、逆に私がベットに沈められた。


「わ、私は先ほどいっぱい使いました!」

「いいから!」

「いや、だめです!どうしたら使ってくれますか!?」

「楢本が今ベットを使ってくれたら!」

「私は槇さんに使っていただきたいです」


話が一向に進まない。

ここはもう最終手段。

これを言えばきっと引き下がってくれるはず。

そう考えた私は思いついたことを口にする。
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