いちごキャンディ×ブラックチョコレート
「じゃあ!私ベット使います!」

「そっ……そうか。良かった」

「槇さんもベットを使うのであれば!」

「………………は?」


私の最終手段。

といっても槇さんをベットで寝かせる作戦である。

最初は2人かもしれないけど、槇さんが眠った後にこっそりと抜け出せればOKなはず。

もし槇さんがそれを拒否するのであれば、私は絶対にベットを使わない。

それだけである。


「待て、それは、その。色々とまずいだろ」

「私が眠れて、槇さんも眠れる。一石二鳥じゃないですか」

「いや、その。お、お前っ」


暗闇の中でも槇さんがかなり動揺しているのが分かる。

確かに動揺させるようなことを言ったかもしれない。

でもお互いにその気持ちがないのであれば、何も起きないはず。

それに槇さんは好きな人がいるって前に言ってた。

であれば心配する必要もないと踏んだ結果だった。
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