いちごキャンディ×ブラックチョコレート
槇さんの整った顔が近づいてくる。

それに合わせて目を閉じ、そのまま受け入れる。

恋人のように抱き合ってキスをして。


「……ん」


最初は触れるだけのキス。

角度を変えて何度かキスを交わした後、彼の舌が私の唇の間を割って入ってくる。

互いの舌を絡ませ合いながら音を立ててキスを繰り返す。


「ま、槇……さ、んっ」


息継ぎが出来ないくらい激しく、貪るように私の唇は奪われていく。


「ねぇ……」


息あらあらな様子で槇さんは私を見て、問う。


「は、はい……」

「今だけ名前で呼んでいい?」


甘えるような上目遣いで呼んでいいのか問いかける。
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