いちごキャンディ×ブラックチョコレート
そんなのずるい。

ダメ、だなんて言えない。

小さく頷くと、嬉しそうな笑い声が聞こえた。

そして愛おしそうに、まるで恋人の名前を呼ぶように「依知子」と優しく甘い声で呼んだ。

むず痒い。

心の底から形容しがたい言葉が湧き上がってくる。

なんだか顔から火が出そうな勢いだ。

そして再び槇さんは私の首に腕を回し、甘くて蕩けるような熱いキスを落とした。
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