いちごキャンディ×ブラックチョコレート
暖かな温もりと日差しを感じて目を開ける。

初めに飛び込んできた景色は槇さんの寝顔。


「そうだ。昨日あのまま寝たんだ……」


欲望のままにキスを繰り返し、強く抱きしめ合った。

初心者の私でもこのあとの展開が分かるくらいに激しく求め合うキスだった。

だからそういう展開になるのだろうと、覚悟していたものの、彼はキス以上のことはしてこなかった。

それどころかキスに満足したのか割と早い段階でスっと眠りについたため、私も目を閉じたのは覚えている。

何故彼はキスをしたのか。

男のサガというものだろうか?

本人にそれを聞くのは勇気がいることだと思った。
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