いちごキャンディ×ブラックチョコレート
「ん……」


じーっと寝顔を見ていると、ゆっくりと槇さんの目が開いていく。

完全に開き切った時には私と視線を絡ませていた。

一瞬、驚いたような表情をするが、すぐにふにゃと柔らかな笑顔になった。


「おはよう」

「……おはようございます」


槇さんの手がすっと伸びてきたかと思ったら、そのまま私の頭を撫でる。

優しいその手つきが気持ちよくて、自然と瞼を閉じた。
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