お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました
◇◇◇
喉の渇きを覚えた修矢が目を開けたのは、まだ朝までは遠い午前一時のことだった。横になったまま目だけを動かしてみると、ベッドサイドに水が置かれていることに気づく。おそらく千花が持ってきてくれたのだろう。
それを飲もうと身体を起こしたところで、修矢はベッドに頭を突っ伏している千花を見つけた。
「千花?」
こんなところでなにをしているというのか。
「おい、千花」
驚いて声を掛けてみるが、目を覚ます気配は一向にない。手を伸ばして肩を揺すってみても、「ん……」という声が漏れるだけ。
なにも掛けずに寝ていたら風邪をひいてしまう。
「……ったく、しょうがないな」
修矢はまだ少しだけふらつく身体で千花を抱き上げ、そのまま自分のベッドに寝かせる。
布団を掛けてやると、なにやらむにゃむにゃと口を動かしながら、千花は肩まですっぽりとそれをかぶった。