お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました
(デートと言ったら、映画? それともショッピング? うーん、でも、どうせならもっと活動的な方がいいかな……。そうだ!)
猛スピードでリサーチを終えた千花が、修矢を隣から見上げる。
「遊園地に行きたいです」
「……遊園地?」
「デートと言ったら遊園地じゃないですか?」
映画だと話すことができない。ショッピングは、婚約指輪を買ったときに似たような経験をしている。
千花にとってほかに違うところといったら遊園地だった。
数秒間考えるように視線を宙に彷徨わせた修矢は、「よし、いいだろう」と千花を車の助手席に乗せた。
時刻は午後四時。着くころには日が落ちて、ライトアップされた遊園地はさぞかしロマンチックだろう。
そんなことを考えながら助手席で千花がウキウキとしていると、修矢の運転する車は首都高湾岸線から東関道へと抜けていく。
千花の予想とは違う方向へ向かっているように思えた。
「修矢さん、どこへ行くんですか?」
「デートで遊園地と言ったら、あそこじゃないのか?」
「……もしかして、ワンダーランド?」