お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました

(どうだろう……気に入ってもらえるかな……)

同居するようになってから千花の手料理をいろいろと食べている修矢だが、弁当はまたちょっと違う気がして妙に緊張する。千花は両手を胸の前で組んで、修矢の反応をドキドキしながら待った。

ゆっくりと咀嚼し終えた修矢が、千花の方を向く。


「うまい」
「よかったぁ」


その言葉にホッと胸を撫で下ろす。これで微妙な感想だったら、今日一日落ち込むところだった。
弁当屋の娘のくせに、ろくにおいしい弁当も作れないのかと思われたくはない。


「修矢さんは、どうしてお医者さんを目指したんですか?」


次々と弁当をつつく修矢を見ながら、唐突に千花が尋ねる。
父親が院長として病院を経営していれば、ごく自然なことなのかもしれないが。ひとつ上にいる兄はまったく別の道を歩いているらしいから、そうとも限らないだろう。


「小学生のときに公園の遊具から落ちて、太ももを五針縫うケガをしたんだ」

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